時代のニーズに合った樹木葬への生前予約が増えています

樹木葬は自然志向の人たちの間で特に注目されています

映画「お墓がない!」が社会派コメディとして注目されたのは1998年のことです。当時から、お墓についての悩みを抱える家族は少なくなかったようです。その後、非婚化や少子化が進み、お葬式をどうするか、お墓をどうするかといった悩みを抱える人はますます増えているようです。今最も人気のある葬儀身内で小さく済ませるは家族葬です。詳しくは今最も人気の葬儀形態、『家族葬のメリット』

お墓をどうするか悩んでいる人たちの間で関心を集めているのが樹木葬です。終活をテーマにしたテレビ番組や雑誌の特集などで目にした人も多いのではないでしょうか。

樹木葬は、墓石の代わりに樹木を植えて墓標として遺骨を埋葬する方法です。墓地の中央に樹木を1本植えて、その周囲に複数の遺骨を埋葬することもあります。樹木の周囲に花を植えることも多く、草木の傍で眠ることができるので、自然志向から樹木葬に興味を持つ人もいるようです。

自然志向といっても、勝手に野山に埋葬することはできませんので、樹木葬を行っているお寺や霊園へ申し込むことになります。樹木葬を希望して、生前予約をする人も増えています。”

樹木葬は、非婚化・少子化時代のニーズに合った埋葬方法

樹木葬は、もともとはペットのための霊園でよく行われていた埋葬方法です。日本で初めて人のための樹木葬を行ったのは岩手県一関市の祥雲寺で、遺骨のそばに樹木を植え、里山の緑化を兼ねて行ったものでした。

その後、時代に合った墓地のスタイルとして注目され、急速に広がっていきました。現在では、墓地の中央にシンボルとなる樹木を植えて、その周囲に遺骨を埋葬するスタイルが多くなっています。

樹木葬が一般的な墓地との大きく違う点は、「永代供養」となっていることです。お墓の後継者を必要としないため、樹木葬の生前予約をする人は、お一人様や子供のいない夫婦が中心となっています。

霊園や寺院の方でも、後継者が途絶えて管理費が徴収できないケースが増えて困っていたため、樹木葬は埋葬する側される側のどちらにもメリットがあり、時代のニーズに応える葬儀方法と言えるでしょう。墓石をおかないので埋葬スペースが小さくて済み、費用が安く抑えられることも大きなメリットです。

樹木葬に申し込む際には、事前の情報収集が不可欠です

急速に各地に広がった樹木葬ですが、絶対数はまだまだ少ないのが現状です。そのため、特に都市部に開設された樹木葬には募集数を遥かに上回る応募があり、中には倍率が10倍となったケースもあります。

費用やプランについては霊園や寺院によって異なるので、予約をする前にしっかりと確かめておく必要があります。個別に埋葬する従来のお墓と違って、樹木葬では埋葬方法も「合祀」「共同埋葬」「個別埋葬」の3つの方法があります。

「合祀」は、骨壺から遺骨を取り出し、他人の遺骨と一緒に埋葬する方法で、費用は低く抑えることができます。「共同埋葬」は遺骨を骨壺や骨袋などに入れた状態で、一つの大きなスペースに埋葬する方法です。

「個別埋葬」はそれぞれの区画に埋葬するので、石板に名前を彫刻して添えることもできますが、個別のスペースを確保することになるので管理料がかかる場合もあります。

また、個別埋葬を選んだからといって、自宅の庭と同じように自由に花を植えたりすることは原則認められていません。歳月と共にシンボルとなる樹木が変化し、全体的な景観が変わっていくことも考えられます。歴史が浅く、周囲に経験者も少ないので、樹木葬に申し込む際は事前の情報収集が大切になってきます。